四国霊場第64番札所前神寺。
山号は「石鈇山」と言います。普通は「石鎚山」と書きますが、ここ前神寺は「鈇」と書きます。
パソコンで表記する場合は「フ」で検索すると「鈇」が出て来ます。
意味は尖っている、ギザギザしているという意味です。

この字が最初に古文書に出てくるのは1842年に編纂された「西條誌」に戦国武将の福島正則が石鈇山と書かれた額を奉納したとの記述があり、それ以前よりこの山号が一帯の地域で使われていたと推測されます。今では石鎚山となっていますが、昔は石鈇山と呼ぶのが一般的だったのかも知れません。

さて今回はその前神寺で実施された柴燈護摩を紹介します。
前神寺は明治の廃仏毀釈で一時的に廃寺になりますが、元々の場所は今ある石鎚神社がそうでした。
今でも石鎚神社には、前神寺の面影を各所にみる事ができます。

話は戻りますが、石鎚信仰の根本道場である前神寺の柴燈護摩は一般的な柴燈護摩供とは違います。
結界作法、斧、奉剣、奉弓などはなくシンプルそのものです。
もちろん護摩の後の火渡りもありません。


!cid_6B109878-4905-4D6D-845F-DFC46D47EBAB.jpg


お寺では代々、護摩供の中で結界作法がないのは、そもそもお寺全体が結界であると解釈することによります。
斧、奉剣などがないのも古くから行者に伝わっているためです。


!cid_61FE8B79-8C49-4F37-BA6E-57D3E895CE87.jpg

護摩のクライマックスは、護摩の周囲を3回、空櫃が回るところです。
この空櫃は夏山の時期に山から下りてきた(お下りさん)三体の権現様(石鈇蔵王大権現)が入っていたものですが、護摩ではその中に信者あら預かったお札が入っているそうです。



!cid_4908C523-F4D6-4E46-979A-27805048C4DB.jpg


時計回りに3回だけ護摩の周囲を回ります。
また三体の権現様は形、大きさ、持ち物、手の形がそれぞれ違います。
護摩が終わると祭壇にお祀りされていた権現様が本堂前に降りて来ます。



!cid_4809204A-62C1-405F-BA14-E0A5DE026538.jpg

本堂前に集まった信者の背中に三体の権現様を一人ずつ行者が押し付けていきます。
このご縁があるからこそ、火渡りをしない理由なのです。


!cid_9D6E0C9A-78C1-4CD0-8E8E-5BE20EA952A1.jpg

信者の列は最低でも300人は下りません。
その間、不動明王のご真言がずっと唱えられています。

わたしも体験しましたが、三体のご神体が自分の背中に押し付けられる時に熱いなにかを感じる事ができました。
そして最後にご住職、行者さんから今年のお下りさん(7月11日)に参列するように言われて帰路につきました。








ランキングに参加中です。
記事をご覧のあと、お手数ですが下記の<遍路・巡礼>バナー1回押してください。

にほんブログ村 旅行ブログ 遍路・巡礼へ
にほんブログ村
スポンサーサイト
新年早々の1月14日(土)。
毎年この時期に四国霊場58番仙遊寺の柴燈護摩供があります。

今年は久しぶりにご住職が参加されました。
去年はひどい雨中での柴燈護摩だったので、今年は晴れて良かったです!

!cid_6AA6B4A2-1211-4999-BB44-F9CDDEBA7417.jpg

写真右端がご住職でその左側が副住職。
今年は二人そろって開催。



!cid_00E224EC-DEBA-461D-99C4-6173367A2B14.jpg

山寺なのであまり大きい火は焚けません。
しかしいい写真が撮れました。
よく見ると炎の中に昇竜の姿が見えます。



!cid_FD1F1E20-4E05-4DE0-8839-D866FEFCBBC3.jpg

火渡り修行。
住職に続いて副住職が渡る瞬間をうまく写真に撮れました。



!cid_60959440-6F33-4BB5-AFBF-5557EA30FD61.jpg

一般参拝者が渡る頃は火はほとんど鎮火しているので、やけどをする事はほとんどありませんので、安心して渡れます。ただ過度に渡ることを意識し過ぎるとやけどをする事はあります。普通に渡れば大丈夫です。


!cid_4CE9E0E9-FAB2-4454-B448-B0EE4C9C8181.jpg

わたしが渡る前に副住職がひと言。
「火を起こしますから待ってください」と言われました。

大きなうちわで煽ぐと、それまで燻ぶっていた火が起きて来ました。
これも修行と思い、気合とともに渡り切りました。
しかしさすがに無傷では済まずに足裏は少しやけど(笑)

ちなみにわたしの次に並んでいた人は火を再び寝かしてから渡っていました。

火が起きた状態で火渡り体験をしたい人は、来年の火渡りでわたしの後に続いてください。




ランキングに参加中です。
記事をご覧のあと、お手数ですが下記の<遍路・巡礼>バナー1回押してください。

にほんブログ村 旅行ブログ 遍路・巡礼へ
にほんブログ村
平成30年は四国別格霊場が開創50周年であることは前回のブログで触れましたが、今年は四国36不動霊場が開創30周年を迎える年でもあります。今年は“お四国参り”が熱い年になりそうですね!

ということで、今回は36不動霊場の情報をアップします。

!cid_1A26059D-B186-41C5-8738-866379A53E18.jpg

写真の右側が通常の納経。
左側が開創30周年記念の納経になります。

また寺院によって台紙の色がそれぞれ違います。
(西山興隆寺は水色でした)

不動霊場の納経帳が四国88ヶ所の納経帳と違うのは、右端に二つの穴が開いていること。これは不動霊場の納経帳がバインダー式になっていて、霊場にお参りするごとに順番にバインダー本体に足していく形態を採っているからです。


!cid_0631C781-DF90-47A6-8347-3A4EBD4D617F.jpg

納経の裏面です。
裏面は同じでした。



!cid_E9E9E9E1-A950-429B-B92F-998EE9E27707.jpg

そして今回は御影が特別にいただけることです。
それぞれの童子に赤い線状のものが見えますが、36不動を結願して御影をすべて合わせると見事なお不動さんが1体現れる仕掛けになっています。

詳しくは、下記のページをご覧ください。

四国三十六不動霊場公式HP
(クリックできます)


皆さんもこの機会に不動霊場を巡拝されてみてください。






ランキングに参加中です。
記事をご覧のあと、お手数ですが下記の<遍路・巡礼>バナー1回押してください。

にほんブログ村 旅行ブログ 遍路・巡礼へ
にほんブログ村
四国別格20霊場は今年で開創50周年を迎えるにあたり、1月1日より各札所で記念散華を配布中です。

!cid_BCAB5A78-877D-4526-8688-1E39208946BA.jpg

自宅から近い10番、11番札所に早速お参りに行って来ました。
写真はいただいた散華です。

散華中央の梵字は金色(金箔押し仕立て)。
裏側には今年が開創50周年であることが記されています。
札所の御影と記念散華をセットでいただけます。



!cid_A63A4010-D6AF-4672-B050-9A9384F0E4D2.jpg

さらに
札所によっては、写真のように記念スタンプが押せる札所もあります
ただし記念スタンプがない札所もありますので、納経時に確認が必要です。


記念散華の配布は、平成30年1月1日~平成31年6月30日までです。
詳細は別格霊場のホームページを参照ください。

四国別格20霊場公式ホームページ
(クリックできます)


皆さんもこの機会にぜひお参りください。










ランキングに参加中です。
記事をご覧のあと、お手数ですが下記の<遍路・巡礼>バナー1回押してください。

にほんブログ村 旅行ブログ 遍路・巡礼へ
にほんブログ村
新年明けましておめでとうございます。
旧年中は弊ブログをたくさんの方にご覧いただき御礼申し上げます。
本年もお遍路ブログをよろしくお願いいたします。

さてお正月休みになにもすることがない方へおススメの遍路本を紹介します。
これは12月に開催された先達研修会でも取り上げられた遍路本です。


!cid_EC64952F-0926-4B8C-9501-F2494E4BF875.jpg


筆者は真言宗御室派円明院(香川・仁尾)住職の武田和昭さん。
四国へんろの歴史(平安時代~現代まで)の中で、へじ→へんろに変遷した経過を細かく紹介され、江戸期の僧・真念によって爆発的に発展する四国遍路を見事に述べられています。わたしが興味あるのは、江戸期の僧・澄禅、運敞、真念、寂本のくだりです。どのように当時の人たちに四国遍路が広まって行ったのかがよく分かります。

全372ページはお正月休みに読み応えがありますので、ぜひ手に取ってみてください。
なおパソコンビューでご覧の方は弊ブログの左側にアマゾン広告蘭を貼り付けてありますので、そこから購入いただけます。
では佳いお正月休みをお過ごしください。






ランキングに参加中です。
記事をご覧のあと、お手数ですが下記の<遍路・巡礼>バナー1回押してください。

にほんブログ村 旅行ブログ 遍路・巡礼へ
にほんブログ村