今月初めに実施された公認先達研修会において、真鍋俊照第4番札所大日寺住職が表題についての講義を実施した。
この講義の様子は情報誌「へんろ」にも記載があるものの、一般遍路にはなかなか知られていない現状を踏まえ、ブログにアップするものです。




「四国八十八ヶ所霊場と遍路道」は平成18年から世界遺産登録を目指しています。
平成18年、19年にかけて四国4県が「四国遍路」の世界遺産登録を目指して文化庁の担当官と協議を開始。
平成19年12月、暫定一覧表記載の候補として四国遍路が提出されます。

ただこの時点で「遍路道の6割(八百キロ超)が保護されている状況にない限り登録は難しい」という具体的な条件を突き付けられ、登録に至るにはまだまだ道半ばであり、難しいという現実が判明しました。
登録には綿密な調査が必要であり、漠然とした内容では受け入れられない・・・すなわち莫大な予算と専門知識を持ったスタッフが必要である事が判明します。

文化庁では史蹟、文化的景観、伝統的建造物群に名勝の各部門に国の指定基準を設け、保護措置が機能しているかを調査の対象とし、なかでも史蹟が重要視されます。

平成20年「史蹟に該当するのは<境内の中の建造物群か?><道か?>」という議論が起き、いまだに専門家の中でも議論が続いており足元が固まっていないのが現状です。
遍路の醍醐味とは何か?を考えた場合、「道」なのか?「寺院の崇拝なのか?」それとも「自分を見つめ、自分の心を発見する場なのか?」の論点があいまいである限り、登録は難しいというのが文化庁の立場です。
文化庁は「四国遍路は我が国の貴重な文化的財産であり、十分な調査をし保護措置を検討するように」との条件を付保したうえで、世界遺産暫定一覧表候補の中で「カテゴリーⅠa」に分類、暫定登録の一歩手前に位置付けています。

平成21年、札所寺院の基礎調査の精査をはじめ、寺院にある数多くの史蹟(建造物および仏像群)を遍路の基準的な保護措置を確立させるために「史跡指定」をする新たな準備が始まっています。

時間は掛かるとは思いますが、世界遺産登録に向けた準備は着々と進んでいることは間違いない事実です。


世界遺産
(資料:日本の世界遺産図)





世界遺産2

スペイン・サンチャゴ巡礼道が一直線の道で約1000km弱。
対して遍路道は回遊(終わりない道)。
曼荼羅思想を全面に出しながら、サンチャゴの世界遺産登録資料を分析していけば必ず登録されるはずです。



世界遺産3

ただ懸念されるのは、せっかくの信仰の場が単なる観光の場にならぬようにしなければならないことです。ご奉仕の心、お接待の心がなくなる場にしてはならないという事です。





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