納め札

本堂、大師堂に行くと必ずステンレス製の納め札を入れる箱があります。
多くは寄進によって設置された箱で、横を見るとどこのだれが寄進したかが分かります。

さてこの箱の中に納められた納め札に関して考察したいと思います。
箱の中を見ると、納め札の多くは白色の納め札ですが、中には錦札、金札、銀札を見る事があります。
それらを自分や家族のために持ち帰る行為については否定はしません。
四国内では昔から「その錦札などを持ち帰り、家宝として表装したり財布の中に入れたり、鬼門に貼ったり」する風習がある地域も存在します。
ベターなのは、直接ご本人よりそのお札を頂くことだと思いますが、なかなか見ず知らずの相手に対して頂きにくいのが現実だったり、その場所にすでに本人がいないケースもあると思います。

そして一番悲しいのは、そのお札を商売の目的で持ち帰る人がいるという事実です。

わたしもある寺院で錦札を売り付けられそうになった時にはさすがにその女性に対してルール違反であることを告げ、今後も止めない場合は納経所に同行するように求めた経験がありますがそれはほんの一握りの事象だと感じました。

錦札や金札、銀札は珍しいとは思いますが、それを商売道具に使う行為は言語道断です。
実際にお札を売り付ける行為は「違反」であり、霊場会も罰則規定を先達に対して設けているほどですが、一般の遍路に対しては罰則規定がない事が悲しい現実であります。しかしその行為を目撃した場合、われわれ先達は毅然とした態度で対象者に対して接する必要があると思います。

さてでは箱の中から納め札を抜き取る行為に関してですが、参拝者が箱の中に入れた時点で納め札の所有権と占有権は寺院側にあります。それも持ち帰る事は厳密に言えば違反になります。しかし箱はオープンであり誰が何をしても分からないのが現実であり、仮に寺院がそれを目撃してもその行為をとがめる事はないと思います。
それこそ個人のモラルが問われる事になるのではないでしょうか。

画像は41番龍光寺の張り紙を撮影したものです。
最近の箱には中が見えないタイプの箱も登場しています。
納め札の持ち帰りを「NO」とする寺院が増えてきているという事でしょう。

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