四国霊場第45番札所岩屋寺から第46番札所浄瑠璃寺のへんろ道で三坂峠をくだる場面が江戸時代の僧・真念の記した「四国遍路道指南」に出て来ます。それを興味深く読みながら現地で検証してみました。

くだりて坂半過 桜休場の茶屋大師堂

三坂峠を約40分ほど降りると最初の民家が見えてきます。
それが坂本屋です。


DSCF3022.jpg

坂本屋は江戸時代から昭和初期まで遍路宿として実際に使われた建物ですが、今では地元の有志が週末(土日)のみお接待所として開けていて、歩き遍路の交流サロンとなっています。建物の中には昔のままの囲炉裏もあり、これからの季節はその囲炉裏を囲みながら地元の方とのふれあいが楽しめます。


坂本屋26

「坂本屋」に訪れたことがある方は、この風景に見覚えがあるはずです。
これは坂本屋から見た風景ですが、昔は隣にある建物(画像右側)も「遍路宿」として利用されていたとの事。
(今では空家になっています)

そしてその隣にある建物(画像左側)こそ「茶屋大師堂」のあった場所なのです。
(今では人が住んでいらっしゃいます)




坂本屋21


この地域の地名は「桜」地区です。
その桜地区の休み場こそが、ここにあったのですが、当時の名残があります。
道路沿いの石垣には、当時の大師堂に繋がる「石段」が残されています。

江戸時代の遍路は、この石段を上って大師堂で休憩をしたようです。


堂はこの村の長右衛門建立して宿を施す

今でも石垣の裏側に回ってみると、お遍路さんの古い墓標が残っています。



真念の書いた「四国徧禮道指南」は最近NHKの番組でよく取り上げられていますが、わたしもせっかく現代語訳本を入手したからには、昔の記述と今の道がどう変わっているか?もしくは昔の道に思いを馳せて見て行ければと考えています。




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前回の続きです。

紅葉の見ごろを迎えた四国霊場45番札所 岩屋寺。
前回のブログでは、カメラをズームアップして阿弥陀如来立像を撮影しましたが、肉眼で見る場合はやはり大師堂から見るのが一番適していると思います。

DSCF5984.jpg

二本の杉の間から、こんな感じで阿弥陀様が見れます。

この日はカメラ片手に他のお遍路さんとは明らかに違う行動をしているわたしに対して「なにをしているのですか?」とか、「鳥ですか?」なんて質問するおばさんがいましたが、事情を説明すると仏像に向かって手を合わせる姿がありました。



さて岩屋寺はご存じのように、本堂ヨコにある木製のはしご階段を上ると境内全体を見渡せるポイントに行けます。
ただ階段には手すりがないので、上り下りには十分に注意が必要です。

DSCF5985.jpg

階段を上がると岩屋寺の境内を見渡すことができます。
そこには木製の五輪塔が祀られ、自分の納め札を納めるお遍路さんもいます。

DSCF5988.jpg

画像左側に写る建物こそ「遍照閣」です。
初代遍照閣は宿坊として多くのお遍路さんに利用されたものの老朽化が激しく、今回リニューアルされました。



DSCF5989.jpg

二代目遍照閣の全景です。
地元の木材を使用した総工費2億4千万円の立派な建物は地上2階、地下1階建て、延べ床面積約500平方メートル。
周りの景色に見事に調和した建物となっています。


DSCF5998.jpg

宿坊にはせず、寺の行事などでの使用が主な目的。
日によっては「うどんお接待」もありますので、建物に入ることができます。
デッキからは境内とは、ひと味違った景色を楽しむこともできます。





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四国霊場第45番札所岩屋寺は久万高原に位置し、平均標高が800メートルあるために松山平野よりも一足先に紅葉の見ごろを迎えています。今回は見ごろの紅葉とともに岩屋寺の隠れた話題を紹介します。


本堂うえにある「天空にたたずむ謎の仏像」です。
お参りを急ぐお遍路さんのほとんどは知らないかも知れませんね!

写真を撮るためには本堂から撮影不可能。
せり割禅定の入り口(中門)付近からの撮影です。

DSCF5981.jpg

画像は大師堂越しに見た謎の仏像です。
紅葉と一緒に見る今が一番きれいに見えます。
どこにいらっしゃるか?分かりますか??



画像正面にある二本の杉のうち、左側の杉の上部に開いている穴に佇んでいらっしゃいます。






望遠レンズで拡大すると、、、

DSCF5976.jpg


肉眼でもこの程度に小さく見えますが、
手前に写る紅葉がきれいですね!




DSCF5983.jpg

阿弥陀如来さまです。
江戸前期の僧・寂本の記した「四国遍路霊場記」にも書かれた仏像です。
いつの時代に築かれた仏像か?は、はっきり記録に残っていないようです。
でもよくもあんな位置に置かれたものですね!


少し傾いているのが気になりますが、ふくよかなお顔立ちの立像であることがわかります。
岩屋寺にお参りの際は、本堂、大師堂のほかこの阿弥陀様ともご縁を結んでください。
(肉眼の場合は大師堂から見えます)






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最近の菅笠はいろんな形や文字書きが増えて来ました。
ただ以前から気になっているのは、強度が弱いことです。

市販の菅笠に「柿渋」を塗れば、雨対策になると思われがちですが、柿渋は雨で流れることもあります。
菅笠用ビニールカバーを使えば、雨対策になりますがせっかく手間を掛けて塗ったものが見えにくくなることもありますね!

そんな話をあるお寺の住職と話していたら、「こんな感じで作ってみました」とご自身で加工された丸笠を見せていただきました。見た途端に全身に電気が走りました。「すばらしい!」。



という事で、無理を承知でわたしの菅笠の加工を依頼しました。




法龍笠6

市販の菅笠です。
わたしは小さい方を使い勝手がいいので好んで使います。


法龍傘

製作途中の菅笠です。
今までに3回重ね塗りをしたもの。
乾くまでに時間が掛かりますので、この工程までで約2週間です。


仕上げに、クロを薄く塗って、文字を入れれば完成です。





法龍笠1-1

出来上がり。
何度も重ね塗りをしていただいた結果、強度が格段に増しすばらしい菅笠の誕生です。
市販で買った時の文字よりも達筆で書いていただきました。

ご住職曰く「最初に菅笠に書いてあった梵字は読めない!あれはデタラメ」と。
今まで全く気にしていませんでしたが、、、みなさんがお持ちの菅笠も一度よくご覧になった方が・・・


法龍笠4-2

裏側まですべて塗っていただきました。
この裏側の加工が菅笠の強度をより強くしているのかも知れませんね!


法龍笠5-1

大きい方の菅笠は、表の不動三尊と裏の東西南北で「五大明王」仕様にしていただきました。
「ちょっとやり過ぎました」なんて笑っていましたが、すばらしい菅笠の誕生です!

早速、44番大宝寺から三坂峠のへんろ道を小さい方の菅笠で歩いてみましたが、途中で出会うお遍路さんは、わたしの顔を見るやいなや、すぐに菅笠に視線が上がるのがたいへん興味深かったです。






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四国霊場第55番札所南光坊では、霊場開創1200年を記念してご本尊である大通智勝如来さまのご開帳を実施中です。ご本尊の大通智勝(だいつうちしょう)如来は、八十八ヶ所霊場唯一のご本尊さまです。

ほとんどのお遍路さんは、このお寺のご真言をどう読んでいいのか分からず、ご真言を唱えるために本堂に貼り付けてあるプレートを探している姿をよく見かけます(笑)
今回のご開帳では、堂内に入る際に渡される小冊子にご本尊の説明書きがありますので、よく分かるはずです。

南光坊11

昨日から開催されているご開帳。
わたしはお手伝いのために、初日のご開帳(九時)まえに本堂に入り、開帳30分前からご住職が唱えるお経に聞き入っていました。ご開帳を迎えるにあたり、ご住職は何日も前からご本尊さまにその旨のお経をお唱えだったようです。


南光坊13

厨子の扉には、お参りの方々にご縁を結んで頂くため、写真のようにご本尊の御手に五色線を懸けて、その五色線を外陣まで伸ばしてあります。これを合掌しながら握って祈念することができます。ただし本堂内での読経は禁止で、読経をする際は本堂を出て外側でお経をあげてください。



南光坊10


ご本尊さまはすばらしいお顔立ちであり、わたしは昨日は本堂が空いていたことを理由にずっと座り続けていました。
独特の空気感があり、荘厳で心が落ち着く空間でした。すばらしいご縁をいただきました。

ご本尊の後背には、ご本尊のお弟子で佛果を得た十六人の王子、脇佛は向かって右側が観自在菩薩、左側が弥勒菩薩がいらっしゃいます。外陣には写真のように3本の五色線があり、どの五色線もご本尊と繋がっています。



南光坊12

なお堂内は内陣には入ることはできません。
もちろん撮影禁止です。


この機会にぜひご本尊さまとのご縁を結んでください。
地元のわたしは時間の許す限り、毎日お参りに行くつもりです。


開帳期間:
11月16日まで 
(午前9時から午後5時まで)

入場無料



(写真提供:四国霊場第55番札所住職 板脇俊匡さん)




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四国霊場第70番札所本山寺では、春のご開帳に続き秋もご本尊前立佛馬頭観世音菩薩座像をご開帳します。
ご存じのように本山寺のご本尊は「馬頭観音」であり、八十八ヶ所唯一のご本尊です。
ご本尊は弘法大師自作の一刀三禮の観音様であり、秘仏であるために目に触れることはありません。

今回はご本尊の前におまつりされている「前立仏」のご開帳です。

70番本山寺2

前立佛馬頭観音は、江戸時代(1798年)、京都の仏師・北川運長によって新造されたもので、善通寺のご本尊(薬師如来坐像)と年代が同じとされます。運長はその他、奈良や京都の有名寺院の仏像を手掛けた仏師であり、当時の本山寺の寺勢を容易に想像できます。

さて、この前立仏も本山寺ではいつの間にか秘仏とされるようになり、記録によれば直近のご開帳は明治39年まで遡り、今回は約100年ぶりのご開帳となります。本山寺では定期的に開帳される予定はなく(副住職談)、次の開帳がいつになるか?は決まっていないとの事です。


70番本山寺1


わたしは春のご開帳にもお参りしましたが、非常にきれいなお顔立ちで玉眼が印象的でした。
この秋も必ずお参りして、再びあのお顔立ちにお会いしたいと思っています。

この機会に、わたしがおススメする本山寺馬頭観世音との勝縁をお結び下さい。
ちなみにタイミングが合えば、分かり易く解説してくださる副住職のお話しもお聞きできます。


開帳スケジュール:
11月10日〜23日
午前8時〜午後4時迄
志納料300円
記念品有




(写真提供:四国霊場70番札所副住職:長田健吾さん)




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