今年も島四国のご縁日が間近に迫って来ました。

愛媛県今治市の対岸にある大島には約200年以上前から伝わる四国八十八ヶ所の写し霊場があります。この霊場は例年、四月の第三土曜日から始まる三日間だけのご縁日ですが、その三日間はお遍路さんで賑わうご縁日でもあります。

しまなみ海道の開通により、車遍路の利用が増えたことで人気が増した霊場めぐりと言えます。
起点は44番札所から。
理由は下田水港に納経帳などの遍路グッズが揃うからです。
しまなみ海道が開通する前は、今治港から船で下田水港に到着して、そこから遍路を開始したものです。

全行程は60kmほど。
その行程を2泊3日で歩いて回ってもよし、わたしのように5年掛けて回るのもよし。
それぞれ思い思いのスタイルで回ってみましょう。

島四国の札所は、地元の人々がお守りしている「庵」がほとんどであり、住職がいるお寺は4箇寺のみ。
ただしご縁日の3日間は島の人が総出で各札所でお接待をしています。

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納経帳は「下田水港」と「住職のいる4箇寺」で買う事ができます。


2016年のご縁日
4月16日(土)~18日(月)の3日間



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見開きのページには高野山があります。



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納経帳には、すでに墨書き(印刷)がされていて、それぞれの札所で「納経印のみ」押印していただきます。
札所によっては、無人の場所がありその際は前後の札所で代わりに押印したり、お遍路さん自身で押印したりします。
(納経料:100円)

わたしは今年で5年目ですが、まだ結願していません。
理由は「お接待」。
それぞれの札所で話が弾めば、1時間もおしゃべりしたり・・・(笑)

想像ですが、昔の本四国霊場のお接待風景が島四国に残っているような気がします。

伊予大島准四国霊場会
(クリックできます)


ぜひこの機会に「昔なつかしい」お遍路の原風景を体験してみてください。






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前回の続きです。

今治・大島准四国八十八ヶ所霊場は全長約63キロ。
健脚の方なら二日もあれば歩いて結願できる霊場です。


ただしこの霊場は本四国のように毎日開いている訳ではありません。
ご縁日は年間で三日間のみ。

ご縁日には、札所ごとにお接待所が設けられ、島民の方との会話を楽しめば、とても二日で廻り切れないことが分かってきます。島民にとってお遍路さんをおもてなしするのは昔から当たり前の風景であり、せっかく巡拝に来たなら先を急がず、島民の方とお話しをして楽しみたいものです。

わたしは結果的に去年から巡拝しながら、今年も結願できず、来年も廻ることになりそうです(笑)


さて、19番札所善福(ぜんふく)寺の続きです。
このお寺は住職の常住はないものの、立派な境内です。
そしてそれはお堂の中にも由緒ある仏像が祀られています。

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通称:貝殻地蔵
平安末期に京都で作られた地蔵菩薩立像です。
昔は村人が担いで海に入り、海水でお地蔵様を洗っていたことから貝殻地蔵と呼ばれるようになりました。
お地蔵様は他の如来像や菩薩像にくらべて「人に近い存在」であるからなんでしょうね。
平安末期に作られたものであることを当時の村人が知っていたかどうかは不明ですが…。

いずれにしても、京都で作られた像が愛媛・大島にあること自体がすばらしい!


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このお寺のご本尊は薬師如来。
秘仏とされ、次のご開帳は20年先(記憶が曖昧)だったように思います。



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「ほうきょういんとう」と読みます。
墓塔・供養塔などに使われる仏塔の一種で島四国には数多くの石塔が残されています。
今治・大島といえば、墓石に見られる「大島石」の原産地であり、昔から石が多く採取された所から今治地方全般は石文化が他の地域よりも発展した地域だと考えられています。


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石塔の裏側に嘉暦元年(1326年)7月と書かれた文字が見えます。
昭和29年3月に国の重要文化財に指定されました。


結局、このお寺ではいろいろお話を伺うことができた為にほぼ1時間を費やすことになりました(笑)
見どころ、聞きどころがたくさんあったお寺でした!





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今治・大島准四国霊場巡拝でわたしが今回、一番行きたかったお寺が19番札所 善福寺(ぜんふくじ)。
島四国33番札所・高龍寺の鴨井住職から「ここのお地蔵さんは必見です」と勧められていたからです。

今治の地元FM放送局(ラヂオバリバリ78.9MHz)に出演中にも同様の話をご住職からお聞きしており、番組中から「このお寺には絶対に行ってみたい」と意を強くしていました。加えて18番札所の方からも「ぜひ見てください」と聞かされており、はやる気持ちを抑えてのお参りでした。

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お堂が多い島四国の中でも立派な構えのお寺でした。
はて?このお寺は住職がいないはずなのに…と思いながら境内に入ってみます。



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境内は広く、聞けば最近までご住職が住んでいたとの事でした。
ではなぜ住職が住むほどのお寺なのでしょうか?

実はこのお寺は重要文化財級のものがたくさんあったのです。
今回は中でも一番おススメのお地蔵さんについて紹介します。

元々、本堂にあたる中央のお堂に「そのお地蔵さん」はお祀りされていました。
ただお寺のご本尊は「薬師如来」。
そのご本尊の横に「お地蔵さん」はいました。

お地蔵さんは祭りのたびに村人たちが海に担いで行って、海水で手荒く洗われていたそうです。

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右側の建物が本堂。
立派な境内です。

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善福寺の本尊、薬師如来は奥地の薬師山に祀られていましたが、江戸時代に当地に移設。
その頃にお地蔵さんが横に移動されたか?は不明です。

いずれにしても脇仏の等身大地蔵菩薩(別名、貝殻地蔵)とともに海難よけ、交通安全の仏さまとして信仰されています。



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今、その貝殻地蔵は隣のお堂に移されてお堂の本尊としてお祀りされています。
貝殻地蔵は平安末期に京都で作られたお地蔵さんで、わざわざこの地に運ばれた歴史を持ちます。
当時、この地に実力者がいた証拠にもなります。

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ご縁日(3日間)は、お堂の中に入って間近でお参りすることができました。
優しいお顔立ちのお地蔵さんに感動したひとときでした。



次回はその他、このお寺に伝わる文化財に関してです。

  





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宮窪町戸代(みやくぼちょうとだい)にある15番札所・三光庵。
村上水軍博物館の前を通りながら海側に目をやると、それはすばらしい景色が待っています。

「ザァザァ」流れる潮流の音は、まるでどこかの川の上流にいるようです。

三光庵はその潮流を見渡せる小高い丘の上にあります。


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このお堂のご本尊は薬師如来。

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「撮影してもいいでしょうか?」
「どうぞ、どうぞ」

島四国のお堂で撮影不可の場所はありません。
常住しているお寺以外は、撮影も気軽に可能だしお堂の中にも入れます。

わたしの場合はお勤めをしてから許可をいただきますので問題ないのかも知れません。


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島四国の多くのお堂の正面にお祀りされているのは「ご本尊」でなく、お大師様が多いように感じます。
まずお大師様が正面に祀られて、その隣にご本尊がお祀りされていたりします。
このお堂でも中まで入ることを許され、間近でご本尊やお大師様を拝顔させていただきました。

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お堂の左側にあるのが生目八幡さまです。
「目」のご利益があるとされ、ご縁日以外でも普段から参拝客が多いとか。

なおご縁日の期間中、お堂では八幡さま専用のご朱印をいただけます。
正面で対面すると「眼力」に圧倒されそうです。

たいへん有難いご縁を頂戴しました。





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今年の本屋大賞を受賞小説「村上海賊の娘」は、ここ島四国霊場がある今治・大島が舞台です。
4月26日に作者の和田竜さんが大島にお越しになり講演をしたのですが、それは大盛況!地元ではこれを機会に観光客を大島に呼び込むべく、いろんな仕掛けを展開しています。併せて「瀬戸内しまのわ2014」イベントも開催中であり、今、しまなみ海道周辺は盛り上がっています。ぜひお越しください!


本屋大賞記事(朝日新聞)(クリックできます)

瀬戸内しまのわ2014公式HP(クリックできます)


島四国八十八ヶ所 第10番札所 證明寺(しょうみょうじ)。
かつてこの寺院は、能島村上水軍の菩提寺であり、往時は小高い丘の上にあったとされます。

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現在はお堂だけになりましたが、お堂周りはいつも清潔に保たれています。
ご縁日以外に訪問した事がありますが、地元の方が交代で清掃活動を日常的にされているようです。




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お堂の前にたたずむ石碑。
この場所は往時の境内の端っこだったようです。
石碑の隣には、室町時代の宝篋印塔(水軍武将の供養塔)があります。

小説が本屋大賞を受賞した事で訪問者も増える事でしょう。



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今ではこのお堂だけです。
本四国の第10番切幡寺のご本尊は千手観音菩薩。
このお堂でお祀りしている正面の像は千手観音でなく、お釈迦様をお祀りのようです。
(堂内は暗くて確認し切れませんでしたが…)

場所が少しわかりにくい所にありますので、不明な時は近くに交番がありますので聞くことができます。





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